とある夜の爛れと多幸感。
つい2ヶ月ほど前だろうか。
以前からやっていた配信アプリで、とある女性と出会った。
特筆して歌が上手で、とても素敵な声の方。
とあるきっかけがあり、いわゆる個人的な繋がりを持つことが出来、ちょこちょこお話をさせてもらっている。
歳が近いし、なにより彼女の包み込むような柔らかな雰囲気になんとなく惹かれていった。
ここには書かないが、色んな経験をされてきたようで。
彼女が持つ柔らかで、でも芯のある雰囲気はそういうところから来ているんだろうな、と妙に納得した。
「話していると時間が早く過ぎる」
とても素敵なことだし、もっと話していたいなぁと思う。
あまり話し上手ではない僕の話を「うんうん、そっか、そうだよねー、わかる」と聞いてくれる。
他愛のないことで笑える時間って、こんなに楽しいんだなぁ。と久しぶりに思ったりした。
残念ながら、僕の日常はつまらない。
仕事に出て、帰宅し、眠る日々を淡々と繰り返す1週間。
産まれてくる悩み。職場のこと、自分のこと。
そんなふうに抱えるいろんな問題は誰にでもあるもの、だと思っている。
生きている後ろめたさも、もしかしたら誰にでもあるのかもしれないし、気にする必要はないのかもしれないけれど、
それでも、彼女と話し、笑うたび、
楽しいのに
罪悪感が生まれ、心のどこかがどろどろと爛れていく感覚になる。
無理に笑っているわけでも、無理に話している訳でもないのに。
そんなことを言いつつ、嬉しかったこともあって。
僕が彼女に救われているように、
彼女もまた僕に救われている、と言ってくれたこと。
素直に、本当に嬉しかった。
なんとなく、何となく
その関係性の出来方がどうであれ、
また人を好きになれるような気がしている。
同じ気持ちでいてくれたら、どんなに幸せだろう。